ECサイトにとって LINE が重要な理由#
LINE は 3 つの市場で日常のチャットアプリになっています。LINEヤフーによると、2026 年 3 月 31 日時点の月間アクティブユーザーは日本で約 1 億人、台湾で 2,200 万人、タイで 5,400 万人です S1。日本の顧客に販売しているなら、多くの人がメールの受信トレイより LINE を頻繁に見ています。
一方、これらの市場の外では LINE の存在感は小さく、LINE公式アカウントは EU では利用できません S2。欧州や北米向けの越境ECでは、メールと、顧客が使っている地域では WhatsApp のほうが向いています。
LINE公式アカウントは、顧客が友だち追加するビジネス用のプロフィールです。追加してもらえば、家族や友人とのやり取りと同じアプリにメッセージを届けられます。友だち追加は顧客自身の選択で、ブロックされた時点でメッセージは届かなくなります。
未認証アカウントと認証済アカウント#
LINE公式アカウントは、どれも未認証アカウントとして始まります。個人でも法人でも開設できますが、LINE アプリ内の検索には表示されません S2。顧客には、QR コード、URL、サイトの友だち追加ボタンから見つけてもらいます。
認証済アカウントは LINE の審査を通過したアカウントで、バッジが付き、アプリ内の検索にも表示されます。審査の申請を受け付けているのは、現在、日本、台湾、タイだけです S2。小さなショップにとってのバッジの効果は主に信頼感と見つけてもらいやすさで、メッセージ配信の機能は変わりません。
アカウントの種別で料金は変わりません。メッセージの費用はプランと国によって決まります。次で説明します。
LINE公式アカウントの料金プランとメッセージ通数#
LINE の料金はプランごとに決まり、各プランに月の無料メッセージ通数が含まれます。通数は「メッセージを送った回数 × 送った友だちの数」で数えるため、友だち 2,000 人に 1 回送れば、吹き出しがいくつあっても 2,000 通です S3S6。チャットでのやり取り、応答メッセージ、あいさつメッセージは通数に数えられません S3S6。追加メッセージのないプランで通数を使い切ると、翌月かプラン変更まで配信できません S6。
| プラン | 月額固定費 | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | ¥0 | 200 通 | 不可 |
| ライトプラン | ¥5,000 | 5,000 通 | 不可 |
| スタンダードプラン | ¥15,000 | 30,000 通 | 月 20 万通まで 1 通 ¥3、超えた分は 1 通 ¥2.5 |
追加メッセージの単価は 2026 年 10 月 1 日に改定され、上の金額になりました。この改定の対象国は日本だけです S10。開設したアカウントは、最初はコミュニケーションプランに設定されます S3。
月額より大切なのは計算です。友だち 4,000 人のショップがライトプランで全員に 1 回送ると、その月に残るのは 1,000 通で、もう一度全員に送ることはできません。同じショップが 1,000 人のセグメントに絞って 4 回送れば、通数の範囲に収まります。料金は改定されるので、予算を組む前に必ず公式ページを確認してください。
台湾やタイにも販売しているなら、料金体系は国ごとに別です。台湾では 2026 年 11 月 1 日からプランの料金が改定され S4、タイには独自のプランと追加メッセージの単価があります S5。
一斉配信と絞り込み配信#
一斉配信は、アカウントのすべての友だちに届きます。絞り込み配信(LINE の開発者向けドキュメントではナローキャスト)は、年齢、性別、地域などの属性や、以前のメッセージをクリックした人のように自分で作ったオーディエンスで対象を絞って送ります S7。絞り込み配信には対象人数の下限があり、たとえばタイではターゲットリーチが 100 人以上必要です S5。
届けた友だちの数だけ通数を使うので、絞り込みが費用を抑える方法になります。一斉配信は、セールの開始のように本当に全員に関係する知らせに使い、それ以外は絞り込み配信にします。
- 先月その商品をクリックした友だちに、再入荷のお知らせ。
- 実店舗のイベント前に、特定の地域の友だちに、サイズ展開のリマインド。
- 新作の告知を開封したもののクリックしなかった友だちに、フォローアップ。
同意を得て友だちを増やす方法#
LINE では、アカウントの友だち追加が LINE メッセージへのオプトインになります。正しく増やす方法はシンプルで、追加する理由を示し、こちらから勝手に追加しないことです。オンラインショップで効果的な入り口は次のとおりです。
- 商品ページと注文完了ページの友だち追加ボタン。「再入荷のお知らせと、月 1 回のセール情報をお届けします」のように、何が届くかを一言添えます。
- 同梱する納品書や店頭の POP に QR コード。
- 友だち追加オプションを付けた LINE ログイン。顧客はログインの途中でアカウントを追加する選択肢を見て、自分で決めます S9。
- 新しい友だちにお礼と配信の頻度を伝えるあいさつメッセージ。あいさつメッセージは通数に数えられません S3。
LINE の同意とメールの同意は分けて扱います。LINE の友だちはマーケティングメールに同意しておらず、メルマガの購読者は LINE で友だち追加していません。メールの同意の記録と同じように、それぞれの経路を記録しておきます。
LINE とメールを組み合わせる#
LINE とメールは役割が違い、日本の顧客に販売するショップは両方を使うと効果が高まります。Ninefold が秋冬の新作発売を 2 つのチャネルで分担する例です。
| メッセージ | メール | LINE |
|---|---|---|
| 10 型と素材の説明を載せたルックブック | ルックブック全体を送る | 送らない。リッチメニューからリンク |
| 発売日 | 朝、全購読者に送る | 夕方までにメールを開いていない友だちに、3 商品の短いカード |
| ロングコートの再入荷 | その商品を閲覧した顧客に送る | LINE でその商品をクリックした友だちに送る |
| セール最終日 | まだ購入していない購読者に送る | 任意。反応のよい小さなセグメントだけに |
顧客に心地よく受け取ってもらうためのルールは 2 つです。同じ人に、同じ日に、同じ内容を両方のチャネルで送らないこと。そして、どちらか一方で配信停止を求められたら、すべてのチャネルでマーケティングをやめることです。メールの計画には EC のメールセグメントと新作のお知らせテンプレートをご覧ください。
Claude や ChatGPT で Tellnod と LINE を使う#
Tellnod は、Claude や ChatGPT からマーケティングメッセージを作成、プレビュー、送信する MCP コネクタです。メールは今日から使えます。LINE はまだ Tellnod で使えませんが、先行利用の申し込みを受け付けています。LINE の先行利用を申し込むから Google でサインインすると申し込めます。計画は LINE のページと Claude から LINE で紹介しています。
Tellnod の LINE は、チャットに秘密の情報を貼り付けるのではなく、安全なリンクから公式アカウントを接続し、メールの下書きをカードやカルーセルに変え、「Confirm」を押す前に、その送信が月の通数をどれだけ使うかを確認カードで確かめられる設計です。AI が代わりに「Confirm」を押すことはできず、LINE のプラン料金は LINE からあなたへ直接請求されます。送信はすべて、あなたが承認します。
今できるのは、メールの側の準備です。Tellnod を接続すると、Claude や ChatGPT で次のような依頼ができます。
- 「昨年アウターを買ったお客様に、秋のコートのメールを日本語で。ルックブックのリンクも入れて」。
- 「スマートフォンのプレビューを見せて、私にテストを送って」。
- 「新作のメールを開いたのにクリックしなかった人は何人?」
LINE も、メールと同じ連絡先、ブランド、セグメントを使う設計です。プランと料金は料金ページをご覧ください。
よくある質問#
LINE公式アカウントは無料で使えますか?
使えます。日本では無料のコミュニケーションプランで月 200 通まで配信できます。より多く送るには、月 ¥5,000 のライトプラン(5,000 通)か、月 ¥15,000 のスタンダードプラン(30,000 通、追加メッセージあり)を選びます。
LINE のメッセージ通数はどう数えますか?
「送った回数 × 送った友だちの数」で数えます。友だち 3,000 人への一斉配信は 3,000 通です。チャットでの返信、応答メッセージ、あいさつメッセージは数えられず、ブロックした友だちも数えられません。
LINE公式アカウントの追加メッセージはいくらですか?
追加メッセージを送れるのはスタンダードプランだけです。2026 年 10 月 1 日からの日本の単価は、月 20 万通までが 1 通 ¥3、それを超えた分が 1 通 ¥2.5(税別)です。
マーケティングのメッセージを送るのに認証済アカウントは必要ですか?
必要ありません。未認証アカウントでも同じメッセージを送れます。認証するとバッジが付き、LINE アプリ内の検索に表示されるようになります。認証は日本、台湾、タイで申請できます。
ECサイトでは LINE とメールのどちらを使うべきですか?
顧客が日本、台湾、タイにいるなら両方です。メールは長い内容や、アドレスを持つすべての顧客に向いています。LINE は友だちへの短くタイムリーな連絡に向いており、届けた人数だけ通数を使うので、対象を選んで送ります。
出典#
- [S1] LY Corporation: Business development outside of Japan, 確認日
- [S2] LINE Official Account Help Center: About LINE official accounts, 確認日
- [S3] LINEヤフー for Business: LINE公式アカウント 料金プラン, 確認日
- [S4] LINE Biz-Solutions: 2026 LINE Official Account plan price changes (Taiwan), 確認日
- [S5] LINE for Business Thailand: Broadcast message, 確認日
- [S6] LINE Developers: Messaging API pricing, 確認日
- [S7] LINE Developers: Send messages, 確認日
- [S8] LINE Developers: Rich menus overview, 確認日
- [S9] LINE Developers: Add a LINE Official Account as a friend when logged in (add friend option), 確認日
- [S10] LINEヤフー for Business: 【重要】LINE公式アカウント 追加メッセージ料金改定のお知らせ, 確認日