改善のチェックリスト#
認証に合格しているか確認する
Gmail のアドレスにテストを送り、メールの詳細を開きます。「送信元」と「署名元」に自分のドメインが表示されていれば問題ありません S2。表示されない場合は、ほかの対策より先に SPF・DKIM・DMARC を直してください。
反応のない連絡先への送信を止める
何か月も開封やクリックのないアドレス、登録していない人、バウンスしたアドレスへの送信をすべて止めます。
配信停止を簡単にする
ワンクリック配信停止のヘッダーと見えやすい配信停止リンクを付け、配信停止した人を 2 日以内にリストから外します S6。
反応の良いお客様から送信を再開する
次のキャンペーンは最近購入した人と最近クリックした人だけに送り、何回かの送信に分けて配信対象を広げます S1。
迷惑メールフィルタはどう判断しているか#
Gmail、Yahoo、Outlook などのメールボックス事業者は、文面だけでメールを判断しているわけではありません。送信者は名乗っているとおりの相手か、これまでこの送信者のメールに受信者はどう反応してきたか、このメールは受信者が望んだ内容に見えるか、という 3 つの問いを立てています。迷惑メールフォルダに入る問題は、ほぼ必ず、このどれかの答えが「いいえ」になっています。
そのため、原因を順に絞り込む診断の進め方が役に立ちます。数分で確かめられる原因から始め、時間のかかるものへと進んでください。以下の順番は、よくある順ではなく、確認にかかる手間の少ない順です。まだ送信ドメインを設定したことがない場合は、先にメール到達率の基本を読んでください。このページは、すでに配信していて何か問題が起きている方を想定しています。
7 つの原因とそれぞれの確認方法#
1. 認証が不合格、またはアラインメントが取れていない
Gmail はすべての送信者に SPF か DKIM の合格を求め、1 日 5,000 通前後を送る送信者には、両方に加えて From ドメインのアラインメントが取れた DMARC の合格を求めています S1。確認するには、キャンペーンのテストを Gmail のアドレスに送り、メールの詳細を開きます。「送信元」と「署名元」に自分のドメインが表示されていれば認証済みで、送信者名の横に疑問符が表示されていれば認証されていません S2。すべての結果を見るには「メッセージのソースを表示」を使うと、ヘッダー全体が開きます S8。
2. 送信者レピュテーションが低い
送信者レピュテーションは、事業者があなたのドメインや送信 IP について蓄積している履歴です。新しいドメインには履歴がなく、質の悪いリストに送ってきたドメインは評価が低くなっています。事業者は誰でも調べられるスコアを公開していないため、間接的に確認します。同じテストを Gmail、Yahoo、Outlook のアドレスに送って届く場所を比べ、配信ツールの配信エラーを読んでください。ある事業者では受信トレイに、別の事業者では迷惑メールに入るドメインは、文面よりもレピュテーションに問題があることがほとんどです。
3. 受信者が迷惑メールとして報告している
苦情は最も強いマイナスの信号です。Gmail は迷惑メール報告率を 0.3% 未満に保つよう求め、0.10% 未満を推奨しています S1。Yahoo も 0.3% を基準にしています S6。Gmail での割合は Google Postmaster Tools の迷惑メール率ダッシュボードで確認でき、受信トレイに届いたメールに対する報告が数えられます S3。Yahoo と AOL のアドレスについては、Yahoo の Complaint Feedback Loop が、ユーザーがあなたのメールを迷惑メールとして報告するたびにレポートを送ります。登録は通常、メール配信サービスが行います S7。
4. 頼まれていない人がリストに含まれている
Google のガイドラインは、アドレスを購入しないこと、登録していない人に送らないことを求めています S1。日本では特定電子メール法により、広告宣伝メールには原則として受信者の事前の同意が必要で、受信を拒否した人への送信は禁止されています S9。古いアドレスも、目立たない形で同じ問題を起こします。バウンスしたり、放置されたあとにスパムトラップとして再利用されたりするためです。連絡先を取得経路と最後の反応日で並べ替えて確認してください。Ninefold が展示会で集めたリストを取り込んでいたり、1 年間開封のない購読者がいたりすれば、そこが確認すべき場所です。ハードバウンスしたアドレスは、すぐに配信抑制リストに入れてください。
5. 文面やリンクが危険に見える
文面の影響は多くの人が思うほど大きくありませんが、悪影響のあるパターンもあります。Google は、本文のリンクを見えやすくわかりやすいものにすること、HTML や CSS で内容を隠さないこと、領収書と販促のように種類の違う内容を 1 通に混ぜないことを求めています S1。初めて受け取った人の目で読んで確認してください。どのリンクも文字どおりの場所に移動するか、送信者名はショップの名前になっているか、件名は本文と合っているかを見ます。
6. 送信量が急に増えた
Google は、新しく送信を始めるときは反応の良い受信者に少量から送り、一定のペースを保ち、大量送信の実績がないまま急に送信量を増やさないよう勧めています S1。毎月 800 人に送っていたショップが、初売りの告知で突然 12,000 人に送るのは、まさにこのパターンです。送信履歴から最後にうまくいったキャンペーンを探し、うまくいかなかったキャンペーンと規模を比べてください。新しいドメインには、計画的なウォームアップが必要です。
7. 配信停止がわかりにくい、またはない
簡単に配信停止できないと、受信者は代わりに迷惑メールのボタンを押し、原因 3 につながります。Gmail と Yahoo は大量送信者にワンクリック配信停止と見えるリンクを求め、Yahoo は 2 日以内の配信停止処理を求めています S1S6。テストメールの生のヘッダーに List-Unsubscribe と List-Unsubscribe-Post があるか、フッターに 1 ステップで使えるリンクがあるかを確認してください。目に見える部分の確認にはメールフッターチェッカーが使えます。
症状から原因を絞り込む#
| 見えている症状 | 考えられる主な原因 | 最初に確認すること |
|---|---|---|
| 初日から、どの事業者でもすべて迷惑メールに入る | 認証 | Gmail のメールの詳細 |
| 問題なかったのに、あるキャンペーンのあとで悪化した | 苦情またはリストの質 | そのキャンペーンの迷惑メール率と配信対象 |
| 1 つの事業者では迷惑メール、ほかでは受信トレイ | その事業者でのレピュテーション | その事業者のフィードバックツール |
| 大きな配信だけが迷惑メールに入る | 急な送信量の増加 | いつもの配信との規模の比較 |
| 配信停止は少ないのに苦情が多い | 配信停止が見つけにくい | テストメールのヘッダーとフッター |
受信トレイに届いているかを正しく確かめる#
自分の受信トレイにテストを送っても、思うほど多くのことはわかりません。フィルタは受信者ごとのやりとりの履歴を重視するため、送ったメールをすべて開くあなたのアドレスは、最も好意的な受信者です。テストは認証と表示の確認に使い、届く場所の判断には事業者のデータを使ってください。
- 送信ドメインを追加し、DNS レコードで確認して Google Postmaster Tools を設定します S4。Gmail 宛ての送信数が少ない日はデータが表示されないことがあるため、小規模なショップでは空白の日がよくあります S4。
- コンプライアンス状況のダッシュボードを使います。Gmail の送信者の要件ごとに、準拠しているか、対応が必要か、データがないかが表示されます S3。
- 迷惑メール率のダッシュボードは、月に一度ではなく、キャンペーンのたびに確認します S3。
- 新しいバージョンの Postmaster Tools には従来のドメインと IP のレピュテーションのダッシュボードがなく、旧インターフェースは廃止される予定です S5。そこでレピュテーションのスコアを読むよう案内している解説は、情報が古くなっています。
- 自分で管理する Gmail、Yahoo、Outlook のアドレスにいくつかテストを送るのもよいですが、結果は手がかりとして扱い、証拠とはみなさないでください。
これらの確認の背景にある各社の要件は、Gmail・Yahoo の送信者ガイドラインにまとめています。
Claude や ChatGPT で Tellnod を使って診断し、直す#
Tellnod は、Claude や ChatGPT の中でメールを作成、プレビュー、送信するための MCP コネクタです。上の原因のいくつかには、送信できる状態になる前に対応しています。Tellnod は SPF・DKIM・DMARC のレコードを示して確認し、ワンクリック配信停止のヘッダー、見えやすい配信停止リンク、あなたの住所を付けます。配信停止した連絡先とバウンスした連絡先はどの配信対象からも除外し、新しいアカウントは送信量を段階的に増やし、苦情が 0.1% を超えると送信を自動で一時停止します。
残るのは判断が必要な部分で、会話の中で進めるのに向いています。Ninefold のオーナーなら、次のように入力するかもしれません。
- 「ninefold.com が送信用に正しく設定されているか確認して」
- 「過去 90 日に注文またはクリックしたお客様のセグメントを作って、人数を数えて」
- 「そのセグメント向けに新作入荷の短いメールを書いて、テストを送って」
- 「直近 2 回のキャンペーンのバウンス、配信停止、クリックを比べて」
実際のメールをパソコンとスマートフォンで確認したあと、配信対象、除外された連絡先、送信日時が表示された確認カードが出ます。AI は送信の準備まではできますが、確定はできません。送信はすべて、あなたが承認します。設定は接続ページから約 1 分で終わり、無料プランでは 500 件の連絡先と月 2,000 通まで使えます。詳しくは料金をご覧ください。
よくある質問#
SPF と DKIM に合格しているのに迷惑メールに入るのはなぜですか?
認証の合格は、あなたが誰かを証明するだけで、受信者がそのメールを望んでいることまでは示しません。次に疑うべきは、高い苦情の割合、同意していない連絡先や反応のなくなった連絡先、急な送信量の増加です S1。
Gmail でメルマガが迷惑メールに入らないようにするには?
SPF、DKIM、アラインメントの取れた DMARC に合格し、ワンクリック配信停止に対応し、登録した人だけに送り、Google Postmaster Tools の迷惑メール率を 0.10% 未満に保ってください S1S3。
迷惑メールになりやすい単語は今も影響しますか?
認証、リストの質、苦情ほどの影響はありません。Google のガイドラインが重視しているのは、禁止語ではなく、わかりやすいリンク、隠れた内容がないこと、種類の違うメールを混ぜないことです S1。
迷惑メールフォルダから抜け出すまでどのくらいかかりますか?
決まった期間はありません。原因を直したあと、受信者が新しいキャンペーンに反応するにつれて改善するため、数週間は規模を抑えて対象を絞ったキャンペーンを送り、迷惑メール率を見守ってください。
出典#
- [S1] Google Workspace Admin Help: Email sender guidelines, 確認日
- [S2] Gmail Help: Check if your Gmail message is authenticated, 確認日
- [S3] Gmail Help: Postmaster Tools dashboards, 確認日
- [S4] Gmail Help: Set up Postmaster Tools, 確認日
- [S5] Gmail Help: Learn about the deprecation of the old Postmaster Tools interface, 確認日
- [S6] Yahoo Sender Hub: Sender Best Practices, 確認日
- [S7] Yahoo Sender Hub: FAQs, 確認日
- [S8] Gmail Help: Trace an email with its full header, 確認日
- [S9] 迷惑メール相談センター:特定電子メール法, 確認日